「生徒指導提要」

生徒指導提要

「生徒指導提要」は、平成22年に作成され、令和4年12月に12年ぶりにが改訂されました。小学校から高等学校段階までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法等について、時代の変化に即して網羅的にまとめ、教職員間や学校間で共通理解を図り、組織的・体系的な取組を進められるよう、生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書です。

「第9章 中途退学」の「キャリア教育(進路指導)における未然防止機能」の中では、「小学校・中学校における9年間のキャリア教育で求める資質・能力の育成は、社会的・職業的自立に向けた発達支持的生徒指導を展開することにつながり、中途退学の未然防止に大きく寄与するものと考えられる」としています。

キャリア教育の定義は、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」です。(中央審議会 H23.1)

キャリア教育と職業教育の3つ基本的方向性

●幼児期の教育から高等教育まで体系的にキャリア教育を進めること。その中心として、基礎的・汎用的能力を確実に育成するとともに、社会・職業との関連を重視し、実践的・体験的な活動を充実すること。

●学校における職業教育は、基礎的な知識・技能やそれらを活用する能力、仕事に向かう意欲や態度等を育成し、専門分野と隣接する分野や関連する分野に応用・発展可能な広がりを持つものであること。職業教育においては実践性をより重視すること、また、職業教育の意義を再評価する必要があること。

●学校は、生涯にわたり社会人・職業人としてのキャリア形成を支援していく機能の充実を図ること。

「社会的・職業自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力に含まれる5要素

●基礎的・基本的な知識・技能

●基礎的・汎用的能力

●論理的思考力・創造力

●意欲・態度及び価値観

●専門的な知識・技能

Career Design‐Firm VERY

キャリアデザイン・ファーム VERY